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天皇陛下のおことば アジア・太平洋水サミット

2022.05.10BLOG

佐藤運輸倉庫株式会社の松沢でございます。

いつも本当にありがとうございます。

4月23、24の両日、熊本市・熊本城ホールにアジア太平洋地域から30の国・地域の首脳級および政府関係者、水の関係者が集い、第4回アジア・太平洋水サミットが開催されました。

開会式には、天皇皇后両陛下がオンラインで出席され、天皇陛下がおことばを述べられました。

以下にて全文をご紹介させて頂ければと思います。

~天皇陛下のおことば~

挨拶に先立ち、2016年の熊本地震や2020年など近年の豪雨災害により、亡くなられた方々に対して哀悼の意を表しますとともに、御遺族と被災された方々を心からお見舞いいたします。災害からの復旧・復興が一日も早く進むことを願っております。

御列席の皆様

第4回アジア・太平洋水サミットが、アジア太平洋地域はもとより、世界各国から多くの参加者を迎えて熊本市において開催され、オンラインという形で、皆さんと共に出席できることをうれしく思います。

開催地である熊本市は水に恵まれ、約74万人もの市民の水道水源の全てを地下水で賄う世界でも希有(けう)な都市です。この恵まれた資源を後世に確実に守り伝えるために、地域の住民・事業者・行政が一体となって、地下水の涵養(かんよう)や水環境の保全などの優れた取組が行われています。熊本地震からの復旧・復興も進んでいる中、この地で「持続可能な発展のための水〜実践と継承〜」をテーマとした本サミットが開催されることは大変意義深いことと思います。

水は、地球上のあらゆる生命の源であり、多くの恵みを与えてくれる一方で、時には洪水などで災害をもたらす脅威となります。また、水問題は、貧困、教育、ジェンダーなど、持続可能な開発目標(SDGs)の他の課題とも密接に関連した問題として捉えられます。私たちは新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中で、水と衛生が健康の礎であることを改めて実感しました。また、災害の被災地や紛争地における水の確保も大きな問題であると思います。

今回のサミットでは、各国首脳が多様な水問題を解決するための構想や思考を共有し、更には、国際機関、政府機関、NGO、各分野の専門家など様々な人々が集い議論し、叡智(えいち)を結集して具体的な解決策を探り、行動に移すことが期待されています。また、会議には多くの若い人々も参加すると聞いています。アジア太平洋地域の水について考えるこのサミットに、次の世代を担う若い人々が国を越えて参加されることは大変意義深く、皆さんの活躍を楽しみにしています。

来年には国連で46年ぶりに水問題を中心に議論する会議が開催されます。今回のサミットが大きな成果を上げ、アジア太平洋地域、更には世界の水問題の解決、そして、水を通じた全世界の人々の幸福と世界の平和に向けた大きな一歩となることを心から願い、私の挨拶といたします。

ありがとうございました。

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当社は「いかなる状況でも上下水道の支給を支え続けます」を企業ミッションとして掲げております。

この天皇陛下のおことばを、当社の全スタッフにて共有させて頂きたいと思います。

今後ともよろしくお願い申し上げます。