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運賃値上げしません(ある上下水道資材メーカー様の会長の言葉より)

2022.05.16BLOG

佐藤運輸倉庫株式会社の松沢でございます。

いつも本当にありがとうございます。

昨今の世界情勢やコロナ禍を原因として、物流費が高騰していると、連日ニュースなどで聞かれる事があるかと思います。

約10年前の平成22年と比べて、トラック輸送運賃についての成約指数が、全日本トラック協会から公表されていますので、紹介させて頂きたいと思います。

まず、平成22年度の成約運賃指数を100とすると、

(平成22年度)

全体  100

4t以下 100

4t超  100

となっております。そこで、令和3年度の成約運賃指数というと、以下となっております。

(令和3年度)

全体  115.6

4t以下 120.4

4t超  113.1

データ出典元;全日本トラック協会より抜粋

これを見ると、この10年でなんと約15%以上もトラック運賃が値上がりしていると言えます。

様々な理由があるかと思いますが、以前にこちらのブログで紹介させて頂いたように、約60%以上の運送会社が、赤字であるという現状がありますので、余儀なく運賃を値上げしているかと思われます。

また、このような状況は続くと予想されていますので、今後もトラック運賃は上昇すると言われております。

当社においても、この10年間において値上げをし、今後も値上げをするのかという質問を頂きそうですが、実際はそうではありません。

大変長くお世話になっております上下水道資材メーカー様の会長からこんなお話を頂いた事があります。

「メーカーには、売りたいもの、売れるもの、売らなければならないものの3種類がある。この3つをバランスよく生産していく事が理想だが、水という社会になくてはならない産業に関わる以上、時には3つめの売らなければならないものに注力しなければならない事も多々ある。」

3つめの売らなければならないものとは、他の2つよりも利益率の低い製品、もしくは時には採算のとれない製品も含まれるとの事でした。ただし、「水」の支給にとってはなくてはならない製品の事です。

当社は「いかなる状況でも上下水道の支給を支え続けます」を企業ミッションとして掲げております。

燃料費の高騰をはじめ、様々な材料費高騰により、当社においても運賃の値上げについて、何度も検討する事がありましたが、社会になくてはならない「水」に関わる上下水道資材メーカー様のお役に立つ事が、当社の使命だと自負しております。前述したメーカー様の会長の言葉を忘れずに、今後も企業努力を続けることで、値上げについては実施しない予定でございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。